きやま人づくり大学3限目。
今回は図書館がイベントで利用中のため、基山町民会館での開催。
基山町役場のお隣の施設で過去にこんなイベントに参加しました。
目次
“きやま人づくり大学”
講座の趣旨は
”基山町の魅力や課題を学び、
90分×全4限の日程で4ヶ月に渡っておこなわれます。
1限目↓
2限目↓
今回は3限目に参加してきました!
地元で40年愛されるお店:起業秘話
今回は2人でちょくちょく食べにいく一福食堂の店主が講師。
一福食堂はこちらの記事にもしています。
今年は創業から40周年を迎えるそうです!
そんな地元に愛されるお店も、涙なしでは語れないヒストリーが…・
起業
元々、食堂を起業したのは今の店主のお母様。昭和55年のお話。
お父様が宮大工をされていて、住む込みのお弟子さんもいたそうです。
多いときで10人分くらい料理を作るそうで、だったら食堂をやってみては?と。
そんなきっかけから食堂をオープンされたそうです。
地元の人々に愛されて、お客様は友人や親戚のように顔見知りだったとのこと。
”地の恩”があるとお父様は言っておられたそうです。
コンセプト
地元の旬の食材を使って料理を作る。
地元の農家さんはもちろん、井上さんという農家から週1で旬の野菜を仕入れているそうです。
地産地消が叫ばれる中、こうした地域の循環は素敵だなと思いました。
栄養価も旬の食材に勝るものなし!
佐賀県コンテスト最優秀賞
2013年 アスパラガスB級品を使った佐賀県コンテストが開催。
何と、その中で最優秀賞を受賞したそうです!
メディアにも取り上げられ注目の的に!
メニューはアスパラの天ぷら、アスパラの味噌汁、アスパラの炊き込みご飯、アスパラのグラタン、アスパラのムースだったとか。
とても手間暇かかるメニューだったそうで、今はお店のメニューにはないそうです(残念)
ただし、季節限定でアスパラの天ぷら・ベーコン巻きや日替わり定食で出るとのこと。
アスパラガスの旬の春先から秋頃までが狙い目です。
店舗全焼
翌年、2014年2月、お店を悲劇が襲いました。
何とお休みの日にお店から出火、全焼…。
当時は基山にほとんど関心はなかったですが、このニュースは耳に入りました。
職を失い、収入を失い、辛くて惨めだったとおっしゃっていました。
母から継いだお店。お客様との信頼。
もうお店を閉めようか迷っていたとき、地域の方々から励まされたそうです。
お見舞金をいただいたり、再開するなら蔵にある食器類を使ってもらって構わない。
そして鹿児島で働いていたお嬢様と旦那様が基山に戻ってくると!!
地元愛と家族に絆に支えられて…復活。
新店舗誕生
全焼から9ヶ月後の11月。新店舗が誕生しました!!
気軽にお越し頂けるように敷居の高くない雰囲気にしたかったそうです。
新店舗の建設中に隣町の小郡市で古民家の解体をしていたそうです。
タイミングよく古民家に使われていた木材を再利用。
古き良き時代のモノを今に繋げる。
お店のお茶碗や湯のみがちぐはぐなのはお客様の蔵から頂いたものだから。
なぜちぐはぐなのだろう?と思っていた疑問がここで解消されました(笑)
現在
看板料理のチャンポンに加えて、基山の特産品エミューを使った料理も楽しめます。
最近は県外から食べにくる方が多いそうです。※エミュー定食は要予約
メニューも麺類、定食、丼・飯物、一品料理など種類も豊富。
店主も何種類あるか覚えていないそうです(笑)
ちなみにエミューの串焼きにチーズを挟んだのも店主のアイデア。
淡白なエミューの肉にもう一味欲しかったそうです。
色々試した結果、モッツァレラチーズが串焼きに最適だったとか。
確かに食べたときチーズが良い味だしてました。
まとめ
基山の旬の食材を生かしたおいしい料理。
サガン鳥栖の選手も御用達で賑わいを見せる店内。
そんな地元に愛される一福食堂。
その歴史の光と陰を見ることができて、また一段と好きになりました!
知っていると思っていることでも、案外、知らないことが多いです。
次は予約して、妻とエミュー定食を食べに行くぞ〜♪
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